タイではない、「タイ」とつく魚たち
前回の記事はコチラ。
前回はタイの仲間(タイ科魚類)についてのお話でしたね。
今回はタイではないのに「タイ」と名のつく魚たちのお話です。
そもそもなぜタイではないのにタイとつくのか?
タイ(鯛)という魚は昔から日本人にとって馴染み深く、お祝い事などにもよく使われる縁起の良い魚でした。
諸説ありますが、そんなタイの人気にあやかって別の魚の人気を出すためや、体型がタイに似ていたからこう言った名前をつけられた魚が多いのではないかとされています。
推測ですが、
「あの魚はタイに似ているからこの魚もタイだ!」
「その理由でタイと言われている魚に似た魚がいたしこっちもタイだ!」
「ならばこの魚もタイだ!」
みたいなのが繰り返されていくうちに、まったくタイに似ていないのに〇〇ダイとなのつけられた魚は多いのではないかと思います。
どういう経緯でそうなったかわかりませんが、タイではないのにタイの人気にあやかってその名がつけられている魚たちのことを「あやかり鯛」と読んでいます。
鯛の人気にあやかり鯛(たい)!
うまい洒落ですね(笑)
そんなあやかり鯛と呼ばれる魚たちは日本近海に200種以上生息しているとされています。
本家のタイよりも大所帯ですね。
桂浜水族館で飼育展示している魚にもタイの仲間以外でタイと名のつく魚はたくさんいます。
タイ科の魚と似ていそうなところを探してみたり名前の由来を考えたりしながら観察してみるのも水族館でできる楽しみのひとつですね!
飼育学芸員
フジ