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おらんくの池の謎の跡

GW前に大掃除をしたおらんくの池。
綺麗になった分うっすらと生える茶色いコケも目立つようになり、ここ最近は3日に1回のペースで池殿隊をブラシでこすっています。
それをやめるとどんどんとコケが生え、どれだけこすっても簡単には落とせないほど強力な黒いコケの層みたいになってしまうので、日々の掃除を継続するというのは大切なことです。

しかし、うっすらとコケが生えていることによって面白いものを見つけられる時もあります。
例えばこれ。

コケが生えた水底に現れたぐにゃぐにゃの線。
これはコケを食べる貝が這った跡ですね。

あるところは規則的に、またあるところは不規則に動いており、どういった考えでその動きをしているのかわかりませんが不思議な行動跡だなと感じます。

別の場所でも同じようにぐにゃぐにゃぐにゃ〜と。
まっすぐ食べて行った方が楽そうなのに、私たちにはわからない貝たちだけの行動理由があるのでしょうね。

場所によっては1メートル以上の範囲を行って折り返した貝の跡もありました。

ほんの少し汚れているからこそわかる、小さな動物たちの生活跡。
あの小さな体でこんなにも動けるのかや、なぜこんな動きをするのかについて考えを巡らせてみると、魚を見る以外で池の底を眺める楽しさが増えたようにも感じます♪

私たちが池の掃除をする前、池の真ん中にかかる橋の上からおもしろい跡を探してみるのはいかがでしょうか?
何かに見えるようなおもしろい跡を見つけたらぜひ教えてください!😄


飼育学芸員
フジ