302 (再)(続)大敷網漁の魚達⑱流れ藻の魚

  春になると、大敷網に流れ藻が入るようになる。 流れ藻は稚魚のゆりかご。 いろいろな魚の稚魚がかくれている。 稚魚達は藻の間にかくれて捕食者から身を守り 、藻に着いたワレカラやヨコエビを食べて成長するのである。 ホンダワラの大きな塊をすくいあげると、 5ミリから数センチの稚魚が数百尾。 文字どうり一網打尽になるのである。 その稚魚の代表がブリの稚魚。 その名も“モジャコ”。 しかしモジャコは、養殖業者が種苗用に沖合で採捕しているので、 大敷に流入する藻はほとんどがその取りカス。 稚魚が付いていることは少ないのである。(続く)

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!