301 (再)(続)大敷網漁の魚達⑰ツバクロエイ

  直径50cmほどの円盤のようなものが泳いでいるので、 近づいてきたらすくうつもりで身がまえていたら、突然視界から消えてしまった。 “え!何?”と思って探していたら、目の前に浮かんできた。 大きさのわりには薄っぺらい、ツバクロエイだった。 角度が変って見えなくなっていたのである。 しかし玉網を出すタイミングがおくれて再び消えてしまい、 次に見つかったのはアジやサバと共に大玉網にすくわれて、 船上に広げられた時。 薄いヒレはズタズタで、息はあるがとても飼育出来る状態ではなくなっていた。 この扁平な体で、水槽内を泳いでくれたら人気が出るかも知れないと思い、 これまでに数回つれて帰ったことがあるが、いずれも水槽内を泳ぐ状態に至っていない。   

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