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「動物愛護週間ってなんだ?」

〈動物愛護週間1日目〉
◆動物愛護週間と動物愛護管理法

動物愛護週間をご存知でしょうか?

9月20日から26日までの1週間はそう定められており、1日目となる本日は「動物愛護週間とはなんだ?」について書かせていただきます。

動物愛護週間について書くうえでの予備知識として、まずは動物愛護管理法というものに軽く触れていきます。

動物愛護管理法、正式名称は「動物の愛護及び管理に関する法律」。
こちらは人と動物が共生できる社会の実現を図ることを目的としており、動物への虐待や遺棄を防止し、適切な飼養や人の身体・財産に対する危害等の防止について定めた日本の法律です。

この法律の第4条1項では以下のように書かれています。

ひろく国民の間に命あるものである動物の愛護と適正な飼養についての関心と理解を深めるようにするため、動物愛護週間を設ける。

動物愛護管理法第4条1項

この条文からも読み取れる通り、動物愛護週間は動物愛護管理法に基づいて行われています。
ちなみに同法第4条2項においてその期間が9月20日から9月26日までと定められています。また第4条3項において、動物愛護週間には国や地方公共団体が動物の愛護や適切な管理に関する普及啓発を目的とした行事を実施することについても書かれています。

動物と私たち人間には深いつながりがあります。
ペットとして動物を飼育されている人は少なくありませんし、命をいただくためや私たちの健康を守るために人間は動物に食料を与え育てています。
また私たち水族館の飼育員は、動物たちの姿や行動を通して命の尊さや魅力、現状の発信をさせてもらっています。

動物愛護週間とは、あらゆる形で私たちの生活を支えてくれている動物たちについて、その動物たちを大切にし適切なお世話や管理に関する理解を今一度深め、人間と動物が共生するよりよい社会の構築を市民、国民みんなで目指そうという期間ともいえますね。

この期間はこちらのnoteでも動物愛護や適切な飼育、終生飼育について私の経験も交えつつ発信させていただきますので、ご一読いただけますと幸いです。

飼育学芸員
フジ