日本産ササノハベラ属《展示動物解説》
桂浜水族館の生きもの観察をもっとおもしろく、詳しく‼️
こちらでは水槽周りで紹介しきれない生きものたちの魅力を掘り下げていきます❗️
※生体の健康状態や展示替え等によって展示終了となりご覧いただけない場合もあります。ご了承くださいませ。
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◆標準和名 アカササノハベラ
◆学 名 Pseudolabrus eoethinus
◆分 類 スズキ目ベラ科
◆標準和名 ホシササノハベラ
◆学 名 Pseudolabrus sieboldi
◆分 類 スズキ目ベラ科
◆展示解説文(土佐弁)
磯や堤防におるきにしょう簡単に釣れらぁよ。
焼いたり煮つけたりしてもえいけんど、南蛮漬けにしても結構いけるぜよ。
◆標準語訳
磯や堤防にいるのでとても簡単に釣れるよ。
焼いたり煮つけたりしても良いけど南蛮漬けにすると結構いけるよ。
◆解説
日本に生息するササノハベラ属の魚は2種で、かつてはササノハベラ1種と考えられていましたが、1997年にアカササノハベラとホシササノハベラの2種に分けられました。
アカササノハベラはその名の通り体の赤みが強く、
ホシササノハベラは体に白い斑点があります。
どちらも動物食性で、ゴカイや甲殻類などを食べます。
また性転換をする魚でもあり、最初はメスとして生まれますが成長すると群れでいちばん大きな個体がオスになります。
このオスがいなくなると次に大きかったものがオスになり、これを繰り返しながら世代を繋げていきます。
アカササノハベラの方がホシササノハベラよりも少し深いところに棲みますが、どちらも同じようなところで釣れることもあります。
岸壁からも釣れますが、多くの場合狙っている魚ではないのにかかってしまう「外道」として扱われます。
とはいえ、決してまずい魚ではありませんよ。
刺身でも食べられますし、焼いてもフライにしてもおいしく食べることができます。
◆スタッフコメント
釣り下手な私でも数回は釣ったことある魚ですね。
昔、名前にササノハと入るので七夕の時期にあわせて展示しようと頑張ったことがあります。
ただそのときは入社して数ヶ月の頃だったのでどちらがアカでどちらがホシかを瞬時に見分けることができなく、記録表にはすべて「ササノハベラ」って書いてましたね💦
過去数十年の搬入記録をまとめる立場となった今では、当時の自分にもうちょいちゃんと記録しとくように!って言いたくなりますね(笑)
(当時は先輩スタッフがまとめ直してくださり事なきを得てました・・・)
飼育学芸員 フジ