365 (再)釣り勝負番外編⑭イセエビ

  桂浜の新堤(57釣採集①チヌⒸ釣り場)で、相棒とイセエビ勝負をしたことがある。と言ってもチヌの夜釣り勝負のついでに,シカケを沈めておくだけの“運”の勝負である。直径一メートルほどの網の中央にサバの頭を留めておいて、それに集まってきたころあいを見て一気に引き上げる、カニ捕りのシカケである。だからこれは本当は釣勝負とは言えない。三回ほどの勝負で、私は800グラムの大型を含めて8尾。相棒は100グラムの1尾だけで、彼を悔しがらせた。実は私は以前そのあたりで潜水採集をしたことがあり、イセエビの住むコンクリートの大きな割れ目がある場所を知っていたので、その近くへシカケを沈めるズルをしていたのである。ところが翌年相棒に種明かしをして、その場所を譲ったのにイセエビは全く姿を見せなかった。たぶんその割れ目が、砂で埋まってしまったのだろうと思う。以後何回やっても全く獲れなくなってしまっている。   桂浜の長い突堤は、知る人ぞ知るイセエビの好漁場である。しかし砂の移動はかなり激しく漁は難しい。