深海怪獣(?)、現る。
日本が誇る特撮番組「ウルトラマン」
に登場する、深海怪獣グビラ。
空想上の存在かと思いきやなんと!?
怪獣グビラ(にそっくりな生きもの)が桂浜水族館の水槽内に現れました。
こちらです!
鼻先のドリルはありませんが確かにグビラだ!?
このグビラの幼体みたいな生きもの、モンガラカワハギという魚なんです。
モンガラカワハギ(学名:Balistoides conspicillum)はフグ目モンガラカワハギ科に分類される魚で、特徴はなんといってもあの独特な模様。
ウルトラ怪獣のグビラはモンガラカワハギがモチーフとされているそうですな。
ちなみにグビラは深海怪獣ですが、モンガラカワハギはサンゴ礁やその周辺の岩礁域といった浅い海に生息します。
一般的に食用とされていませんが、フグ毒テトロドトキシンは持っていないため食べることはできなくはありません。
ただし、シガテラ毒というまた別の毒を持っていることもあるため、もし釣れても食べるのはオススメできませんね。
また、シガテラ毒を含んでいなかったとしてもモンガラカワハギは貝や甲殻類などを割れるほどの強力な歯を持っているため海の中でも気をつけたい存在ですね。
このモンガラカワハギ、桂浜水族館にやってきたのはとっても久しぶり。
ベテラン飼育員たちも「いた記憶はあるけど何年前だったかな〜」というくらいで、私が入社してからは初めての搬入でした。
当館での展示はとてもレアなモンガラカワハギ。
館内でぜひ探してみてください!
※生体の状態によって予告なく展示を終了する場合もございます。ご了承ください。
飼育学芸員
フジ