376 (再)なおし屋⑨扇風機 a
扇風機は、毎年秋に羽根を外して枠と一緒に洗ってしまい込むが、夏になって組み立ても動かないことがある。たいていの場合は、軸受けに少し錆が付いていて、回転しにくくなっているだけなので、潤滑スプレーを吹きかければOKになる。だがこれでは修理したとは云えない。しかし押しボタンスイッチが不調の時は私の出番になる。原因はたいてい塩分で、基盤に付いたほこりを介して漏電を起こし、スイッチがスリープや誤作動を起こすことが多いのである。ここは私の得意の“基盤洗浄”しかない。分解して取り出した基盤を60℃ほどのお湯に漬け、洗剤をつけた歯ブラシで洗う。その後が肝心、充分に徹底的に乾燥させると、ヤッター!となるのである。