369 (再)なおし屋②電動ドリル

  最近では電動ドリルは、バッテリー式が主流になっているが、直径10cm以上の穴をあけるには、バッテリーでは力不足で、大型の電動ドリルの出番になる。しかし古くてあまり使われなくなったこの手のドリルは、錆び付いて動かなくなっている(特に塩分の飛び交う水族館ではよくあること)ことがある。これはバイス(万力)で押さえてレンチで回し、給油すれば使えるようになる。しかしこれでは“なおした”とは云えない。それに桂浜のドリルはもっと古いもので、直流モーターのブラシが擦り減り、モーターが回らなくなってしまっていた。この手の部品はインターネットや古道具屋をさがせばあるはずだが、私はまず水族館の物置をさがす。「道具類は使えなくなっても部品が取れるから捨てるな」と恩師(⑧もったいないの原点)からえ教え込まれている。その50年以上前に死んでしまったドリルから取り出したブラシがピッタリ!。見事復活したのである。ヤッター!。