300 (再)(続)大敷網漁の魚達⑯アカエイ

  アカエイは日本人の食卓には無縁の魚だが、お隣の韓国では、お正月料理に欠かせないとのことである。砂地を好む魚なので、室戸あたりにはあまり多くない。尾部の背ビレが変化した毒棘はよく知られているが、私が大敷で初めて見たアカエイは、シッポがなかった。「アカエイの毒は恐いので、シッポを切って海へ捨てる」と教えてくれた。実際アカエイの毒はかなり強いらしく、昔水族館の大先輩のおばちゃんに「小手操り(底曳網漁)の仕訳けを手伝いに行って、手の甲をやられて2日間寝込んだ」との話を何度も聞かされ、傷跡を見せられた経験がある。その毒針にだけ注意すれば、丈夫で飼いやすい魚である。   

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!