川干という言葉をご存知ですか?
川干と書いて「かわひ」と読みます。
川干とは、川から農業用水路への水の流れを止めて一時的に干上がらせることをいい、高知では3月初旬に行われます。
農作業が忙しくなる時期(農繁期)に向けて行われ、用水路がからっぽになるとそこに溜まった土砂を取り除いたり川の清掃をしたりします。
しかしその過程で川に取り残されてしまう魚もおります。
当館では毎年その時期に合わせて取り残された魚を捕りに行きバックヤードや一部の水槽で展示をしていましたが、今回は「川干で捕れた魚」にもスポットを当てようと展示替えの際に新たな展示を始めました。
それがこの川干水槽です!
川や用水路などに住んでおり、水路を覗き込んだときに見かけるのは大抵がここで展示しているような魚たちです。
身近な魚たちですがどれも同じに見えて難しく感じてしまう川魚たち。
ご覧いただいた際はぜひそれぞれの違いをよく観察してみてください!
飼育学芸員
フジ