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かくれもんさがし🦀

動物の中には自身を守るためや獲物を捕まえるため体の色・形を周囲にものや別の動物・植物に似せるものがいます。これを「擬態」といいますが、それとは別に直接海底の砂の中に潜って身を隠すような動物もいます。
いろんな動物がいますが、パッと浮かぶのはアサリやチンアナゴ、フグの仲間などですかね。

当館で現在飼育している動物でしたら、
たとえば館内の円柱水槽内にいるタイワンガザミ。

これは水槽内に入れた直後に撮った写真です。

水槽内に入れてすぐはその姿を見られたのですが、数分後には砂の中に潜ってしまいました。

そこからしばらくの間、おそらく夜な夜な出てきて入れておいたエサを食べてまたまた砂の中に戻ってるんだろうなと思っていましたが、よーく水槽の底を見てみるとちょこっとだけ出た目を発見!

砂の中から目だけを出してじーーーーーっと。

またあるときは中に入れてあるお鍋の蓋の裏にひっそりと隠れていました。

全身を見たのはいつぶりだろうか?
この後しばらくしたらまた砂の中に潜ってしまいました。


レイアウトの関係や動物たちの住みやすさなども考慮していることから、動物園や水族館で見たい動物がすぐ見れない・見つけられないというのはそこそこあることだと思いますが、こういった動物の習性をじっくりと観察し楽しく探しながら理解を深められるというのもまた動物園・水族館ならではの良い部分ではないでしょうか?

たまたまその水槽を見たとき、全身を出しているのか一部だけ出しているのか、はたまたまったく見つけられないか?
生きている動物を飼育しているため、そのときそのときで見える姿は異なりますし、もしかするととてもレアな瞬間に遭遇できるかもしれませんね。

そんな瞬間にもし遭遇できたらきっとその動物への興味が広がると思いますし、そのとき見つけられなかったとしても「次は見てみたい!」という気持ちが芽生えれば水族館へ足を運ぶ回数も増え、動物を見る楽しさがもっと膨らんでいくのではないかと思います。

ぜひ、かくれもんさがしを楽しんでください!!


飼育学芸員
フジ

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