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タイの仲間は何種類??

魚には〇〇ダイという名の種がとてもたくさんいます。
有名どころでは
キンメダイ、コブダイ、アマダイ、イシダイ

他にも
タカノハダイ、カゴカキダイ、イシガキダイ、ヒゲダイ、イトヨリダイ、イボダイ、スズメダイなどなど

水族館や市場でも目にする機会の多い〇〇ダイと名のつく魚たち。
あれもこれもタイって名前がつく!
タイの仲間ってどれだけいるんだ?
知らないだけでかなりたくさんの仲間がいるんじゃないだろうか?
さて、では「タイの仲間」は何種類いるんでしょうか?

ここでいう「タイの仲間」とは、名前にタイとつく魚ではなく、スズキ目スズキ亜目タイ科に分類される魚を指します。

そして、日本近海に住むタイの仲間は以下の通りです。

・マダイ
・チダイ
・クロダイ
・ヘダイ
・キダイ
・キチヌ
・ミナミクロダイ
・ヒレコダイ
・ホシレンコ
・キビレアカレンコ
・タイワンダイ
・ナンヨウチヌ
・オキナワチヌ
・イワツキクロダイ

名前に「タイ」とつかない種もいくつかいますが、タイ科に分類され日本近海に住むのはこの14種だけなんです。

タイと名のつく魚はたくさんいますが、高級魚として知られ祝い事にもよく使われるタイ(マダイ)の仲間(タイ科魚類)って意外と少ないんですよね。

桂浜水族館では、この記事が投稿された時点(2024年5月2日)で以下の5種を飼育展示しております。

マダイ(学名:Pagrus major)
鯛といえばこの魚を指します。
古くから祝い事などで使われる魚で、特に成長したものは1メートル近くにもなります。
クロダイ(学名:Acanthopagrus schlegelii)
「チヌ」という別名でも知られる、釣り人気の高い魚ですね。
ヘダイ(学名:Rhabdosargus sarba)
のっぺりとした顔が特徴です。銀色の体が美しいですね。
キダイ(学名:Dentex hypselosomus)
やや黄色みを帯びた体をしています。
「レンコダイ」という名でも知られます。
キチヌ(学名:Acanthopagrus latus)
クロダイに似ていますが腹ビレ、尻ビレ、尾ビレの一部が黄色。
黄色いクロダイ(チヌ)なので「キチヌ」ですね。


また今は展示してませんが、過去には以下の種も展示していました。

チダイ(学名:Evynnis tumifrons)
マダイに似ていますが、マダイの尾ビレにあるような黒い縁がチダイにはなかったりエラの周辺が赤かったりいくつか見分けるポイントがあります。


なお、展示している種は展示替えや健康状態などによって匹数や種数が増えることも減ってしまうこともあります。
これを読んでくださった方が当館を訪れた当時は何種のタイ科魚類がいましたか?
またこれから当館を訪れる予定をされている方が来てくださったとき、何種のタイ科魚類に会えるでしょうかね?
ぜひタイの仲間たちにも注目してみてください!

飼育学芸員
フジ