あの日までの道のり、あの日からの道のり「(8)進んでは戻っての日々」
「書類落ちばかり・・・」
将来、水族館に就職するには何が必要か?
当時の自分は「経験」と考えていました。
図鑑を読んだり水族館を訪れたりして生きものの名前や特徴といった知識おさえるようにしていましたが、経験は実際にその場で体を動かさなければ身につきません。
なのでまずはバイトから!と思い、大学近辺や実家近辺の通える施設でバイト募集が出れば積極的に応募するようにしていました。
当時私はとある牧場でジェラートを販売するバイトをしていましたが、バイト先の皆様も自分の将来のことを理解してくださりいつでも動けるような配慮をしてくださっていました。
しかしこう言ってはなんですが、学歴とは大きな壁でなかなか次に進むことができませんでした。
数十回履歴書を書いて送り不採用通知だけが返ってきて、ようやく面接まで辿り着いたと思ってもやはり不採用。その繰り返しでした。
学芸員実習を受ける時も、人数に制限があった施設は一応応募してみるも当然のように門前払い。
4回生になってからは社員募集、バイト募集関わらず出せる求人には可能な限り出していましたがやはり同じことの繰り返し。
何としてでも就職をと思い、卒業後は近畿地方とその周辺だけでなくさらに範囲を広げかつ事務採用などにも応募するようにしていました。おそらくバイトを含めると履歴書5、60枚は書いたんじゃないかってくらいいろんなところに応募していました。
結果はお察しの通りでしたが・・・。
両親も先生方も周りの方々も皆さん応援してくださいましたが、一向に先は見えず心が折れそうになっていました。
(ちなみに、ちょうどその頃存在を知って同時期くらいにアニメも始まった某アニメに出てくるグループの曲に何度も心を救われていました。今でも大好きです!笑)
《(9)に続く》