あの日までの道のり、あの日からの道のり「(3)広がる"興味“の世界」
「あるきっかけから世界が広がっていった!」
今でもそうですが、昔から水族館や動物園に行くことが大好きです!
また、父親の影響で歴史にも興味があるのでそういった博物館に行くことも好きです。そこから派生して軍艦や護衛艦が好きになりました。
今でも旅行先は博物館施設か船を見に行くかの2択である場合がほとんどですね。
そう、船といったら、私の世界を大きく広げた船があります。
愛知県にある某水族館、その横には退役し博物館として係留されている南極観測船(砕氷艦)があります。
子どもの頃水族館へ連れて来てもらったとき、この船にも乗船しました。
当時の私が南極に対して持っていたイメージは「寒いところ」「遠いところ」「地球儀の下にある白いところ」「ペンギンがいるところ」といった感じでした。日本からほど遠い謎の場所だと思っていたため、調査に行っていたことやそれ用の船があったことにまずは驚きました。
中に入ってさらに驚いたことは、「船の中にこんなものまであるんだ!」って思うものがある割に、寝室がとにかく過酷そうなんですよね。
理髪店や病院もあるのに通路は狭く、3段ベッドのある乗組員たちの居住区なんて過酷そのもの。
「こんな船で行く南極って一体どんなところなんだ??」それをきっかけに南極というものに興味が湧いてくるようになりました。
20数年前はまだネットも発達していなかったため、ものを調べる手段は図鑑一択。
生物の図鑑や地学の図鑑を開いてみると南極について書いてあるところもあり、そこから南極の寒い海にも魚がいることやたくさんの隕石が発見されたこと、今でも南極観測が続けられていることなどを知りました。
図鑑のおもしろいところはその前後にも興味を引くことがたくさん書かれており、最初は南極のとこだけでしたが少しずつ他のページも見るようになっていき、そこに書かれている多種多様な生きものにも惹かれていきました。
『もっといろんな生きもののことを知りたい!』『知らなかった世界を知りたい!』
と思えるようになったきっかけはここにあります。
身近な生きものだけでなくもっと広い生きものの世界に興味を持つきっかけをくれた船。
その船の名前は
「南極観測船 ふじ」
ちなみに、実家から近い地域に南極観測の初代越冬隊長を務めた西堀榮三郎氏の記念館があります。
南極観測船を見学した後近くにそういったところがあると知ったのですが、不思議な縁ですね。
《④に続く》