あの日までの道のり、あの日からの道のり「(10)先輩方に囲まれて」
「先輩方とのご縁に感謝!」
植物園にパートとして入社した私。
自分が水族館業界を目指し就活を続けていることを理解した上で若い力として採用してもらいました。
出勤は週に3回ほど。
それ以外はいろんな施設を回って展示を学んだり大学に顔を出したり。比較的自由に動ける日が多いことから、4回生の時にしていた野菜の学内栽培にも月一で顔を出していました。
また、3回生のとき学芸員実習で高槻市のとある自然博物館にお世話になったのですが、その当時面倒を見てくださった学芸員さんがあまりにも先の決まらない私が少しでも経験を積めるようにとその博物館の運営も行っているNPO法人を紹介してくださり活動に参加し始めました。最初はたまに顔を出させてもらうだけでしたが4回生の頃からは正式に入会し、主な活動として地域のイベントに出展したり月に一度博物館前を流れる川で生物の調査をしたりするといったことをやっていました。卒業後も月数回の活動には積極的に参加し、自分の描いたイラストも活用してもらっていました。
植物園でも博物館関係の方でも周りの方は皆人生の大先輩。
植物の知識や川の知識、生きものの知識を教えてくださるだけでなく「働くとはどういうことか」「共に働く人とどのようにしたら最適な方法で目標を達成できるのか」「将来目指したいものがあるのなら今何をすべきか」などたくさんのことを教えてもらいました。
相も変わらず履歴書を出しては不採用の通知だけが返ってくるしんどい時期でしたが、先輩方の助言や生き方には心を救われましたし、そういった方々に囲まれながら過ごす日々が楽しくかけがえのないものであったこともまた事実です。
《(11)に続く》