見出し画像

あの日までの道のり、あの日からの道のり「(11)夢を追いかけて」

「夢を追いかけて人生が変わった!」

さまざまな活動をしつつ就活も行なっていましたがそろそろ決断すべき時が迫っていました。
「1年経っても結果に結び付かなければ別の道を考える」
卒業してからあと数ヶ月で1年。
さぁどうすべきか。
別の道に進む、今働かせてもらっている植物園を管理する会社に就職する、いろいろ考え次応募する場所で最後にしようと決めました。
2018年2月、とある水族館の求人が出ました。いつも通り書類選考落ちかもしれないけどもしも面接まで辿り着けたら思い残すことがないよう自分の熱意を全て伝えよう。とにかくやれるだけやってみる!そんな想いで求人に応募しました。
なんと嬉しいことに書類選考に通過し面接をしてもらえることになりました。
しかしこれまで3回だけ面接まで辿り着いたことはありましたが、どこも学部違いだし力にはならないだろうと言われやはりその言葉通り採用に至らずここまで来ました。最後だと決めたときに面接まで辿り着いたという点に運を使い果たしてしまったのではないだろうかとか、これは現実を受け入れて諦めろという暗示なんじゃないだろうかとかいろいろいらぬことを考えてしまいました(ちなみに、面接日は年末ごろから東京行きの予定を入れていて、この日付かぶりもまた何かの暗示なんじゃないかって思ってました(笑))

ただ、ここで立ち止まって考えてても仕方がない。
動かなければ何も変わらない。
たとえ先が決まっていたとしてもとにかく動こう!
そんな想いでいざ面接へ。

2018年3月15日。
当然、緊張でいっぱいでした。
集団面接で、会場にてごはんを出してもらったのですがそれが喉を通らないくらい緊張してて、ほぼ口をつけないまま1人だけ先に食堂へ返しに行きました。そのとき「おにぎりにしといてあげるから終わったら取りにおいで」と優しい言葉をかけていただきました。
なんとか面接を終え、そのあとすぐ東京へ行く用があったのでお礼を言っておにぎりを受け取り駅へ。
在来線や新幹線を乗り継いで日が変わる手前くらいに到着したんですが、車内で食べた心温まるおにぎりの味は今でも忘れません。

翌日16日は関東の生きもの好きさん方数名と水族館を満喫しました。
「やることはやった。あとは今を楽しみつつ結果を待とう。先のことを考えるのはそれからだ。」
しかし結果は驚くほど早く来ました。
17日の朝、旅行先にて昨晩から今朝にかけて届いていたメールを確認していたら面接を受けた水族館からの通知がありました。
「結果早っ!?」と思いつつ恐る恐る開けてみるとなんと採用通知!
ようやく先に進めた!!
嬉しさでいっぱいでした。
まだ早い時間なのに大学の恩師や両親に電話をし、職場にもその旨を伝えました。

こうして私は桂浜水族館の一員となりました。

《(12)に続く》