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あの日までの道のり、あの日からの道のり「(4)将来の夢は?」

「そうだ、将来は生きものに関することをやりたい!」

そう強く思うようになったのは高校2年の終わり頃。
幼少期にこれだけ自然に触れ生きものへの興味も持っていたのに、具体的にそれを将来の夢としたのはかなり遅い方でした。

幼少期の夢は子どもらしいといったらなんですが、水泳やサッカー、空手を習っていたから学校などで将来の夢について書くときは「水泳選手!」「サッカー選手!」「空手の達人!」なんて書いてましたね。「警察官!」と言っていた時期もありました。

自然や生きものは身近でしたがそれを仕事にしてる人は身近にはいませんでした。なので生きもの相手の仕事に対するイメージはなかったに等しく将来の選択肢に入ることはありませんでした。

また、自然と触れ合う機会も進学していくごとにどんどんと減っていき、中学校からは部活、勉強、友達との付き合いが中心になっていきました。

高校は県内の商業高校へ進学したのですが、ここで大きな変化・・・というか気付いたことがありました。
商業科目が恐ろしいほど肌に合わない・・・!
将来は絶対これ系の仕事には就けないなと強く感じました。
また授業の一環で県内の大学に経済学の講義を聞きに行くコマがあったのですがこれもまた自分には合わず。
高校といえば、次進む道は進学か就職か。
早い子であれば1年生や2年生の半ばにはおおよその道を決め、残りの期間をそこに進むために費やすものだと思います。
しかし自分はやりたいことが見つからずむしろ苦手意識の強いものばかりが増えていたところ。
目指すものを決めた友人らとと自身を比べ、焦りと悩みで頭がいっぱいでした。

高校2年の終わり頃、進路指導室前にある大学や専門学校などのパンフレット置き場である動物系専門学校の案内を目にしました。

「動物の専門学校?そうだ、自分は生きものが好きだった!そこに行って動物について学び将来は生きもの関係の仕事をしたい!」
ついに目指したいものが見つかったかもしれない!
そう感じました。

しかし迷いもありました。
専門ではなく水産系の大学という手もある、どちらに進むべきか・・・。そもそも入る時点で何をやりたいか決めておいた方が良さそうだが、自分は何をやりたいんだ?
それに学力はどうだ?今の自分のレベルより高い場合、そんなすぐに伸ばせるものなのか?
仮に進学したはいいけど本当にその先に進めるのだろうか?自分はどこまでやれるんだろうか?
目の前に迫った分岐点やその先のことで頭がいっぱいになっていました。
そんな優柔不断なことをしてたから当然周りからの理解も得られず、足踏みだけしているうちに時間も少なくなっていました。

ひとまず生きもの系への道に進むことは諦め、この時点では子どもの頃将来の夢のひとつにしていた警察官を視野に入れ大学に進むことにしました。
いちおういくつかの大学のオープンキャンパスに行き、おもしろそうな学部があったらそこを選ぼうかと思っていましたが、最終的には大阪にある文系大学の法学部に進学することにしました。

《⑤に続く》

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