あの日までの道のり、あの日からの道のり「(6)恩師との出会い」
「先生方のおかげで今の自分がある。そう断言できる出会いに恵まれました」
1回生の後期から通常の講義に加え学芸員の講義も始まりました。
大学にもよるのだろうか、自分が受け始めた頃の受講者数は多くて5人。それに対して当時メインで担当されていた先生は2名で、専門は考古学と民族学。
私の目指す分野とは違う世界でしたがこういった機会がなければ触れることのなかった世界ですし、専門家の話を聞きながら博物館を見学したり考古資料を扱ったりするのはとても刺激的でした。
科目によっては1人で受講するものもありましたが、先生を独占しながら気になったことはなんでもその場で聞くことができたので有意義なものでした。
講義が終わった後研究室についていくことも多々ありましたし、どういった知識をつけるべきかやどう言った行動をすべきかについてもたくさん教えていただき、将来についても親身に相談に乗ってもらいました。
そのこともあってか、授業後閉館まで大学図書館に籠る日が増え、時間ができれば近辺の水族館や動物園、博物館を訪れて展示方法やその施設の伝え方を重点的に見るようになりました。
博物館実習も無理を言って自然系博物館へ行かせていただきましたし、そこでできたつながりは今も続いています。
恩師に支えられ畑違いの分野ではありますがそこに届くよう出来る限りの行動はするようにしていました。
《(7)に続く》